歯周病の原因
歯周病は、人類史上最大の感染症と言われています(2001年ギネスブックより)。
歯周病は、主にP.gingivalis菌が原因と言われ、18歳以降に唾液感染します。
直接感染(ディープキス、口移し)、間接感染(直箸、食べ物についた唾液、)により感染します。不潔な人との接触注意ですね。
この菌は、赤血球ヘモグロビンのヘミン鉄を必須栄養素とし、これがないと、歯周病は起こせません。すなわち、歯周ポケット内の出血が栄養素です。
低病原性のバイオフィルムの中で、gingivalisが増えると、歯周組織の免疫力が落ち、バイオフィルムが、高病原化します。大量のサイトカインが産生され、全身に運ばれていきます。このサイトカインと菌血症が、全身に悪影響を与えます。
関節リウマチもこの菌が大きく関与していると言われています。
アルツハイマー、脳血管疾患、心血管疾患、糖尿病、慢性腎疾患、肺がん以外のガン、誤嚥生肺炎、肥満、その他たくさんです。
歯周病治療の目的は、この出血を止めることです。歯周組織だけを守るのではなく、全身疾患の予防のためにも必要です。