3つ子の魂100まで?!
多くの子が、3歳で口腔機能発達が正常か不全かわかれます。
生後3週間で正常な哺乳をしていないと正すのは難しいと言われています(助産婦談)
最近では様々な便利グッズが増えていますが、これが大きな落とし穴(口腔機能の正常な発達を阻害)です。
自分の子を健康で長生きさせたいなら、出産前に以下のことを知っていてほしいのです。
昔の子供はよくやっていたが、最近はやらなくなっている事
✿口笛 ✿風船ガム ✿和式トイレ
✿ボール投げ ✿骨のある魚を食べる
✿するめをかじる ✿浮き輪をくちで膨らませる
✿大きなおにぎり ✿トウモロコシやリンゴの丸かじり
✿風船を膨らませる ✿スイカやサクランボの種飛ばし
どうでしょうか?これらは、機能を向上させる運動なのです。
自分のおこさまがどうなのか?
簡単なテスト☆
⇒コップの水を飲ませた時、口が動いたら口腔機能の発達不全の疑いがあります。
他にも、ロウソクの灯が吹き消せますか?風船を膨らませることができますか?(3才~)
美男美女に育てるためにこんなことに気をつけよう!
・生まれた時から口の周りを触る。触ると口を閉じる反射が起こる。
・左右均等に抱っこする。偏ると顎が変形し、全身のバランスも崩す。
・6か月~1歳頃に手づかみ食べがはじまり、大きめの物を与える。自分で前歯でかみ切り、のみ込める大きさ(一口サイズ)を知る学習をする。3歳までにしっかり前歯を使う事で、中顔面の発達にも役立ちいい顔になる。
周りはグチャグチャになるが、怒らないで!何でも口に入れるが、これは大切な行動。汚いものも入れるが、
危険でないものは大目に見てください。
・ベビーソファーは背中が丸くなる。 坐骨で座ることが大切で、足がつく椅子が良い。
足がブラブラすると噛む力が出ないのでダメ。これは、介護されているお年寄りの方にも言える。
・離乳食を1人だけで食べさせるより、家族全員が良い。子どもは大人の食べ方を真似し、食べ方を覚える。
・食事中に飲み物を与えてはダメ。流し込み食べになると、唾液の分泌が減る。急いで食べさせようと思って、スプーンを
口に入れてあげたり、介護のように上顎にこすりつけるような食べさせ方をしてはダメ。
自分の上唇を使って口に入れる運動がとっても大切なので、スプーンや食べ物を下唇において、食べに来るのを待つ。
・常に同じ姿勢で寝かせると頭蓋骨は柔らかいので変形し、全身のバランスを崩す。ほっぺやあごを押し付けすぎていると
上下のアゴが変形する。仰向けで寝かせるようにする。指しゃぶりは、小さいうちは口腔機能を鍛えるが、
柔らかい上アゴは簡単に変形するので3才頃にはやめていきたい。子どもが寝たら、指を口から離してあげる。
・ストローマグはストローが舌の奥まで入る為、舌の機能が発達しない。WOWカップがオススメ。
・甘いもの中毒(砂糖には中毒性があります)にさせない。天然素材のだしのうまみを覚えさせる。
砂糖中毒は、キレやすい子になる。
・100均の小さなおにぎりを作る枠やかみ切りやすくする・細かく切る調理器具などの便利グッズに注意!とにかく小さく
切ってしまうと噛む回数が減って、口の発達不全につながる。舌と唇の周りの筋肉を鍛えるため、大きな口でかぶりつくことが大切。食べ物を小さくして与えるとよく噛まずに丸呑みになり、開咬という前歯が閉じない口になりやすい。
歯が汚れやすい。前歯が汚れている子は前歯が上手に使えていない可能性がある。
残念ながら3歳過ぎて発達不全が出てしまったお子様には、小児矯正・MFT(筋機能訓練)を行っております。お気軽に早めにご相談ください。
おくちの発達不全とは?
よくお口ポカンと開いている口呼吸:鼻呼吸ができない、腹式呼吸ができない、上唇がへの字で(富士山型)いつも乾いている、風船が膨らませない、ろうそくが消せないなど。
舌の位置が悪い:舌足らず、いびきをかく、水を飲むとき口の筋肉が動くなどで、歯並びが悪くなる。
シャクレ(受け口)・出っ歯等:風邪をひきやすい、歯を早期に失うこともある。
アデノイド(アデノイド増殖症・咽頭扁桃肥大症):口呼吸になり睡眠障害、上顎成長不足に非常になりやすい。アデノイド除去手術+上顎拡大歯科矯正(MFT・筋機能療法を含む)の両方を受けることでほぼ正常な呼吸にもどる。※どちらか一つでは難しい。
嫌がらせずに上手に仕上げ磨きをする方法
生後6か月頃~(離乳食が始まる頃)前歯が生えてくる。
歯が生えたら、本格的な歯磨きの始まり!
最初の歯磨きは非常に大切で、仕方を誤るとお子様が歯磨きを嫌がってしまう。
お子様が嫌がるには、理由がある。
なぜ泣くのか? 恐い 痛い 甘えている この3つです。
仕上げ磨きの注意ポイント!
痛がらせない
痛くないように磨くには、保護者が慣れること。慣れていないため、歯ブラシの先が、舌や頬粘膜にあたって痛い。
まずは、寝かせてよく見えるようにする必要がある。上唇小帯という上の前歯の間の上唇と繋がっているヒダは
敏感なので、ブラシが当たるととても痛がる。歯ブラシを持っていない手の指で、優しくガードしてあげるとよい。
上の前歯には過敏な部分が多いので、最後にすると良い。
怖がらせない
歯が生えた瞬間、いきなり保護者が歯みがきをしよう!と、歯ブラシを口に入れると
子どもは【何されるんだ?!】とビックリしてしまう。
歯が生える前から、乳を飲んだ後に清潔なガーゼで口の中を優しくクルッと拭うなど、おくちのお掃除の
慣らしを始めましょう。まずは、ほっぺや唇を触って慣れたら清潔な指をそっとお口に入れてみて慣らそう♪
お口の中を、触られることに慣らしておくことがスムーズな仕上げ磨きの開始に繋がる。
はじめて行うことなので大人も緊張をするが、保護者の緊張が子供に伝わる。こわ張った真剣な表情ではお子様も
【恐い事がはじまるのかな?】と思ってしまう。緊張を悟られないようにリラックスして笑顔で、歯みがきの歌などを
歌いながら楽しく取り組むとスムーズに歯磨きが習慣になりやすい。
まず、歯ブラシをお子様に持たせることが大切。本人用と仕上げ磨き用の歯ブラシを分けるとよい。お子様は、何でも
口に入れる本能がある。この本能を、汚いからと無理に遮断してしまうと、お口の機能が発達しづらくなる。奥歯が
生えてくると、歯を磨くのではなく本能的にブラシを噛んでしまうが、これも止めてはいけない。3歳までは
特に前歯でよく噛んでしっかり刺激を与えアゴの成長を促さなくてはいけない時期なので、清潔で安全なものを
口に入れたり噛んだりしている動作は見守ってあげる。
呼吸をみる
口に入れる前に、歯ブラシを子供の視野に入れる。その瞬間子供は大きく呼吸し、その後で口の中に歯ブラシを入れる。歯磨きされている間、こどもは呼吸を止めている。十秒位したら歯ブラシを口の中から出し、呼吸させてあげる。
呼吸がつらいと体を動かしたり泣きだしたりする。
授乳中にお子様が眠ってしまったら母乳の中に含まれる乳糖を栄養源として、おくちの中で乳酸菌が増えてしまう。
唾液の緩衝能は水の1万倍位あるので、そっと子どもの口の中に指などを入れて軽く刺激して唾液の分泌を促し、
虫歯になりにくいようにする。
健口な子どもの育て方★
口呼吸や歯並びが悪くならないために、離乳食完了までの食事で注意すべきこと!
0歳から離乳食開始まで(最も大切な時期)
母乳は、お子様を60度の縦抱きにして与える。横抱きにして与えると、しっかりと舌や唇をつかって乳首を吸えない。
本を読んだりスマホを操作しながら授乳すると、横抱きになってしまいがち。こどもとコミュニケーションをとることを心がける。授乳は赤ちゃんにとってはお食事で、このころから食事は楽しいものであると思わせてあげることが大切。この時期にしっかりとできるだけおっぱいを深くくわえ込ませて吸わせて唇と舌を鍛えておかないと上顎の成長に
悪い影響を与える。母乳は舌で乳首を上あごに押さえるようにして飲み、この上あごへの刺激が重要で、顔面の
発達を促す。上あごがよく発達すると、きれいな歯並びだけでなく、美男、美女になる。
できるだけ母乳は哺乳瓶を使わずおっぱいから直接与え、生後3週間はできれば、ほ乳瓶は使わない方が良い。
哺乳瓶もたくさんの種類があるが、ビーンスタークがオススメ☆
他のメーカーは、しっかり吸わなくても出すぎて赤ちゃんの発達を促進しづらいためダメ!
赤ちゃんの飲みがいいから?有名メーカーだから?かわいいから?等で選ぶと
後悔するかもしれません。ご注意下さい。
ただ、ビーンスタークは、ポカリスエットが付いてくることがあるので、
間違ってもこれを飲ませないように!
ポカリは砂糖水で、砂糖は中毒性があります。
わざわざ、甘いものに慣らさないでください。
オレンジジュースなどの100パーセントジュースやヤクルト、カルピス、
飲むヨーグルト、野菜ジュースもあくまでもジュース。子供には害なのでご注意を!
寝る前の哺乳瓶とジュースやポカリ(スティックシュガー11本分)は絶対ダメ。病気時にポカリを薄めて飲ませるのも
大きな間違い。 早急な水分補給をさせたい場合はOS1がオススメ☆
OS1はブドウ糖2パーセントに対して、ポカリスエットは砂糖6パーセント。
また、ナトリウム濃度もポカリはOS1の半分以下で低い。ブドウ糖2パーセントが最も吸収効率が良く、
点滴と同じスピードで吸収される。砂糖6パーセントにすると吸収効率が悪くなる。スポーツドリンクを3倍に薄めるという都市伝説がありますが、ますますナトリウム濃度が低くなり、飲みすぎると低ナトリウム血症を引き起こす。
砂糖は、ショ糖が主成分で果糖やブドウ糖よりも虫歯になりやすい。砂糖には、麻薬と同じような中毒性があり、砂糖が切れるとイライラしてくる。よくキレる子になる。中毒にさせないように、まず与えないことが大切。
母乳がたくさん出てしまう場合には、お子様は、舌の力を使わずして母乳が飲めてしまう。正常な舌の発達のことを考えるとあまり好ましくない。調整をして飲ませたほうが良い場合もある。
この時期が最も大切な時期なので、タカシ歯科に妊婦健診に来られた方には資料をまとめたものを差し上げて出産前の準備や初めての歯科健診までにできることの歯科的なアドバイスをおこなっています。
離乳食の開始
離乳食は、お子様を座らせて、口の手前までスプーンを持って行く。決して、口の中に入れてはダメ。
お子様自ら唇を使って食べに行かせる。口の周りの筋肉、舌が発達を促す。
どんどん手づかみさせる。脳も発達にもなるので、周りを汚すが、我慢。
与えるものはできるだけ自然のものにする。かといってフルーツ100パーセント、はちみつ、などは危険です。
カニ、エビ、玉子等も注意したほうが良い。きゅうり、人参、大根のスティックを持たせて食べさせると良い。
果物は、早くあげすぎないほうが良い。8ヶ月以降、徐々に、同じものを与えすぎるとアレルギーの原因になる。
キウイ、パイナップル、パッションフルーツは特に注意。バナナ、栗もゴム科なので、長期にわたる大量摂取で
将来ラテックスアレルギーになる可能性があるので注意。また、日本産は特に甘いので、甘みを好むようになるので
注意。果糖も肥満やむし歯の原因になる。
お子様が食べなければ、無理して与える必要はない。お腹が空いたら食べてくれる。
離乳の終了
基本的には大人と同じものが食べられるが、最近のお子様は顎が小さく、歯が並びきらないばかりか、
おくちの発達不全で口唇や舌の力が弱く、ろうそくを消せない子や口笛、風船を膨らませない子が多い。
そうならないように顎をしっかり成長させるには、食べ物の与え方が大切!
3歳までに、できるだけ前歯を使って食べるように食事を工夫する。前歯を使って引きちぎる、食いつく動きは、
上あごや顔面の発達につながる。キュウリ丸ごと、りんごまるごと、トウモロコシまるごと、人参スティック、肉、
生野菜など、とにかくしっかりと噛まないと食べられないものが良い。子どもだから食べにくいだろうと、
食パンの耳を取ってあげたりせずに、とパンはトーストして歯ごたえを出したり、
歯ごたえのあるフランスパンを使ったサンドイッチなどを持たせるのも前歯でしっかりかじって食べるのでオススメ。
食べ物以外で行いたい場合には、タオルを前歯で引っ張る運動をオススメ。
逆に噛まなくてもいいものは、ハンバーガー、ハンバーグ、菓子パン、食パンサンドイッチなどです。サンドイッチは、焼くと歯ごたえが出るので、トーストしてホットサンドにするとよい。
おやつも回数を少なくすることが大切。回数が多くなったり、ダラダラ長時間食べると虫歯のリスクが上がる。
水やお茶は食事後に必要であれば与える。食べながら水で流し込む癖をつけると、よく噛まず流し込む食べ方になり
適正な口の筋肉や喉の筋肉の発達の妨げになる。
以上のことを注意しても、顎が小さかったり、お口が閉じられなくてポカンとあいていたり、上下の歯が反対のままで
放置すると、顎の成長が抑制される。早期に改善しないと、大きくなって針金矯正や歯を抜く矯正になってしまう。
成人の歯科矯正は、一生後戻りとの戦い!知ってましたか?歯列矯正中にはむし歯になりやすくなり、歯の表面の色もまだらになる。知ってましたか?一生リテーナーという装置を寝るときに入れる。
タカシ歯科では、4歳頃からできるマウスピース矯正を取り入れている。顎を大きくし、
同時に舌や唇も鍛えることができるので、ご相談ください。
すきっ歯
3歳を過ぎてくると、乳歯がすきっ歯になってくるのが理想。
6歳前後で永久歯への生え変わりがありますが、
永久歯は乳歯の約1.5倍のサイズで生えくる。
乳歯の間は歯ならびが良かったのに、
永久歯になると歯ならびがガタガタに?!
なんてことも・・・
アゴの成長不足に早めに気づければ、改善方法の幅も広がる。
むし歯
虫歯は感染症!
感染と定着ではじめて菌層ができる。
2歳前後が感染の窓と言われ、感染しはじめる。
定着しないようにすると神経質にならずに済む。
間食回数、フッ素、仕上げ磨きこの3つで、基本的に虫歯はできない。
歯が生えたら、歯医者さんでフッ素を塗りましょう。
仕上げ磨きの仕方が分からなければ、相談しましょう。
パパやママができる赤ちゃんが産まれる前からできるむし歯予防は、自身でキシリトールガムを食べ、虫歯菌を減らしておくこと。2歳まで行うと効果的。(市販のガムはキシリトール保有率が低いので、歯科専売のキシリトール100%のガムがオススメ)虫歯菌の感染は、保護者からの感染であることがほとんどである。
フッ素入り歯磨き粉は、できるだけ口をゆすがない。
もちろんむし歯は治療を済ませておく。妊婦健診で、お母様はむし歯や歯周病のチェックがありますが、
お父様は大丈夫でしょうか?おじい様、おばあ様は?
歯周病も、感染症です。妊娠中はホルモンのバランスで歯周病菌が活発になりやすく、放っておくと早産のリスクが高くなる。妊婦様だけでなく、菌を共有していることも多いので夫婦で歯周病検査を受けることもオススメ。
かわいいお子様のために、まず周りの大人が歯科健診に行きましょう!
チャイルデント 昌山 孝