食育
口呼吸や歯並びが悪くならないために、離乳食完了までの食事で注意すべきこと!
0歳から離乳食開始まで(最も大切な時期)
母乳は、お子様を縦抱きにして与えてください。横抱きにして与えると、しっかりと舌や唇をつかって乳首を吸えません。本を読んだりやスマホを操作しながら授乳すると、横抱きになってしまうので注意してください。
哺乳瓶も舌、唇を使わなくても飲めてしまいます。この時期にしっかりと唇と舌を鍛えておかないと上顎の成長に悪い影響を与えるそうです。母乳は舌で乳首を上あごに押さえるようにして飲みます。この上あごの刺激が重要で、上あご、すなわち顔面の発達を促します。
上あごがよく発達すると、歯並びだけでなく、美男、美女になります。(鼻が高くなりやすい、顔が縦長い面長になりにくい)できるだけ母乳を乳房から飲ませて、哺乳瓶をなるべく使わない様にしましょう。
哺乳瓶もたくさんの種類がありますが、ビーンスタークが最も良く、他のメーカーは弱い力で簡単に飲めてしまうのでお口の発達を阻害してしまう為ダメです。簡単に飲めてしまう子どもの飲みが良い哺乳瓶にご注意下さい。ただ、ビーンスタークは、ポカリスエットが付いてくることもあるそうですが、間違ってもこれを乳幼児に飲ませないでください。
ポカリスエットは砂糖水で、砂糖は中毒性があります。甘いものに慣らさないでください。100%オレンジジュースや、野菜ジュース、乳酸菌飲料も子供には害です。注意してください。
母乳がたくさん出てしまう場合には、お子様は、舌の力を使わずして母乳が飲めてしまいます。正常な舌の発達のことを考えるとあまり好ましくありません。
事前に少し搾乳をするなど、調整をして飲ませたほうがいい場合もあります。この時期が最も大切な時期です。妊婦健診に来られた方には当院の資料をまとめたものを差し上げています。
離乳食の開始・BLWのすすめ
離乳食は、お子様を座らせて、口の手前までスプーンを持って行ってストップ!決して、口の中まで運んではダメです。お子様自ら唇を使って食べに行かせてください。口の周りの筋肉、舌が発達します。
意欲があれば、窒息に気を付けながらどんどん手づかみさせてください。脳も発達にも繋がります。周りを汚しますが、彼らの成長のためだと思って我慢です。できれば、BLWも取り入れると良いでしょう。
BLWとは、Baby-led Weaningの略で、一般的な離乳食の与え方ではなく、最初から(6か月頃~)固形で手にとれる食べ物を与え、赤ちゃんが自分で考えて食べるという考え気基づいた離乳食の方法です。固形と言ってもいきなり丸ごと何でも持たせるのではなく、危なくないようなスティック状や帯状にできるものから始めてみるとよいでしょう。
また、BLWのみにこだわらず、一般的な離乳食の流れにBLWを取り入れてできそうなタイミングで始められそうなものから始めてみると良いでしょう。
与えるものはできるだけ自然のものにしましよう。かといってアレルギーには注意しましょう。意外とフルーツ、はちみつ、などは危険です。カニ、エビ、玉子等も注意したほうがいいでしょう。きゅうり、人参、大根のスティックを持たせて食べさせるといいです。
お子様が食べなければ、無理して与える必要はありません。お腹が空いたら食べてくれます。
できるだけ、砂糖、果糖(ジュース)は与えないほうがいいでしょう。甘さに慣れて、砂糖中毒にさせないことが大切です。
離乳の終了
基本的には大人と同じものが食べられますが、最近のお子様は顎が小さく、歯が並びきらないばかりか、口唇や舌の力が弱く、ろうそくを消せない子や口笛、風船を膨らませない子が多いようです。そうならないように顎をしっかり成長させるには、食べ物の与え方が大切なのです。
できるだけ前歯を使って食べるものがいいです。前歯を使って引きちぎる食いつく動きは、上あごや顔面の発達につながります。キュウリ丸ごと、りんごまるごと、トウモロコシまるごと、人参スティック、肉、生野菜などとにかくしっかりと噛まないと食べられないものがいいのです。
フランスパンを使ったサンドイッチはいいですね。中顔面の成長促進で美人、美男子になれます。食べ物以外で行いたい場合には、タオルを前歯で引っ張る運動をオススメします。
逆に噛まなくてもいいものは、ハンバーガー、ハンバーグ、菓子パン、食パンサンドイッチなどです。サンドイッチは、焼くと固く歯ごたえがでます。
おやつも回数を少なくすることが大切です。多くなると虫歯のリスクが上がります。
水やお茶は食事後に必要であれば与えてください。食べながら水で流し込む癖をつけると、適正な口の筋肉や喉の筋肉の発達の妨げになります。
以上のことを注意しても、顎が小さかったり、お口が閉じられなくてポカンとあいていたり、上下の歯が反対のままで放置すると、顎の成長が抑制されます。早期に改善しないと、大きくなって針金矯正や歯を抜く矯正になってしまいます。
当院では、4歳くらいからできるマウスピース矯正を取り入れています。顎を大きくし、同時に舌や唇も鍛えることができます。ご相談ください。