口臭の原因

原因の95パーセント以上は、口の中の細菌の代謝物の臭いです。口臭を気にする人の2/3は、実際に口臭があり、1/3は、口臭がない自臭症と言われています。高額な口臭測定器がありますが、これは、かなりばらつきがあり、診断には使えません。一番安価で、確かな方法は、ビニール袋にストローなどの息を入れて、実際臭いを嗅いでみるまたは、嗅いでもらうのが確実で、吐いた息を手で覆って嗅ぐのではだめです。口臭の約6割が舌の汚れです。舌ブラシで毎日手入れされていますか?当院にて販売しています。

臭い物質

大きく分けて3つあります。

硫化水素 ; 卵が腐った臭い。これは、舌の汚れが原因です。

メチルメルカプタン: 野菜が腐った臭い。これは、歯周病が原因です。

ジメチルサルファイド:全身疾患が原因

治療法、予防法

舌の汚れは、年齢とともに、唾液量が少なくなったり、虫歯や歯周病等で咀嚼できないとついてきます。舌ブラシを使って朝1日1回綺麗にすれば、かなり効果があります。

歯周病に関しては、正しい、検査を行い、適切な治療を行えば、よいのですが、残念ながら医院によっては、かなりばらつきがあります。当院の患者さんではありませんが、1年に数回、定期的にメインテナンスをしていると言われる患者さんの中には、歯周ポケットの深いところに歯石がべっとり残っていたり、炎症があり、メインテナンスレベルではない方がいたりします。

歯周病は、炎症がとれて、一旦は、治癒しますが、永久的なメインテナンスが必要になり、怠ると、再発のリスクが非常に高くなります。