SEC-10使用時のコツ

セック ワンゼロの使用に関して問い合わせがあるので、私なりの経験に基づくコツをお知らせします。

ファイルはHファイルが良いのでしょうか、それともKファイルが良いのでしょうか?

>>基本kファイルで、効率良くフレアーつけたければHファイルです。具体的に、細い根管の場合は、15番のkファイルまで行けば、20番のKファイル15番のHファイルという順番で、最終使用kファイルより1番手下げてHを使います。

また、SECは作動中は上下に動かしたりせずにじっとしていれば良いのでしょうか?

>>0・6ミリ上下させます。といっても決まりはありません。私は、2ミリ位は動かしてます。ただ、先端がコンコンと当たる感覚があれば、ステップができています。もう一度一番細いファイルからやり直してステップとってください。ステップをとる場合は、ステップを越えたところまでファイルを入れて、じっと動かさずにすればステップはとれます。動かすとステップ強くなる場合があります。周囲の根管壁に沿わせるようにまたまんべんなく全周に当てるようにすればスッと入っていく感覚があります。開かない根管も根管壁に沿わせるようにファイルをあてていけば、スッと引き込まれる感触があります。

私は使用時EMRをつけながら使用します。SECの最大のメリットは細くて入りにくい根管を短時間で開けていく事です。私は、デンツプライのシリーズ29の0,1,2,3を使用し、その後15番を使用します。0番のファイルは、すぐよれよれになります。1回の使い捨て感覚で使用することです。当院での消耗は一番多いです。しかし、これから始めないと決して大臼歯の細い根管は開きません。15番まで開けばほぼ80パーセントは、根治は終わってます。それから今は、ニッケルチタン(現在はレシプロック)で開けて、最後は、ラテラル、バーティカル(ナチュラルガッタ)、規格のシングルポイント(レシプロック用)等で根充します。

私は、サージテル製の10倍ライト付きをほぼ100パーセント使用しながら診療しております。裸眼で診療することはありません。上顎の場合は、マイクロスコープを使用する場合もあります。感染根管の場合は、マイクロスコープなしでは不可能だと思います。

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