訪問歯科の意義(専門職向け内容)

ADL(日常生活動作)の維持、介護度を上げない事、ご飯を美味しいと言ってもらう事が目的です。

 

口腔環境と口腔機能の維持と改善を行うことで、患者様のADLの向上と全身疾患の予防につなげます。

歯科が介入してどれだけ救急搬送(肺炎等)の回数が減ったか?

いきなり口腔ケアをせず、肩などの周囲マッサージから始めて脱感作を行います。ご飯が美味しくない理由は、嚥下障害、噛めない、入れ歯の調子悪い、痛み、味覚障害、乾燥、舌の汚れが考えられます。

PT・理学療法士(動き、姿勢)、OT・作業療法士(手の周り)、ST・言語聴覚士は、吸引ができません。歯科衛生士はできます。また、間接訓練ができるのは、衛生士だけです。STは、直接訓練を行います。関接訓練では、筋力強化を行います。8割は、舌と舌骨上筋を鍛えることです。

オーラルフレイルについて

2018年の4月、65歳以上の方は口腔機能低下症検査が医療保険適応になりました。

口腔機能低下症のアウトカムは、低栄養です。低栄養の結果フレイルになります。

オーラルフレイルになると、身体的フレイル2.4倍、サルコペニア2.1倍、要介護認定2.4倍、死亡リスク2.1倍になると言われています。

よく経験する症状としてむせがあり、歯科治療時むせる人は、オーラルフレイルである。すなはち、嚥下機能の低下(飲み込む力の低下)がある。

液体嚥下と咀嚼嚥下のプロセスは異なる。

入れ歯を使用している患者様は、「滑舌が悪くなった。」「しゃべりにくくなった。」と訴える方が多く、入れ歯が悪いのではないかと来院することが多いのですが、この多くはオーラルフレイルが原因なのです。初期であれば検査を行っても異常値が出ない場合もあったり自覚症状がない場合も多く、この段階がオーラルフレイルです。

検査項目だけでは一概に判断できない場合もあります。私も自分の唾液でよくむせます。50歳を過ぎたら自身で気をつけて口腔周囲の運動を意識したほうが良いです。具体的な動きは、大きく口を開ける、閉める、舌を出す、舌を動かす、口唇を動かす、首を動かす等です。特に、歯に欠損があり、入れ歯を入れている人は小さな動きになるので、入れ歯を外して運動することも必要です。欠損歯があるにもかかわらず、入れ歯を入れてない人は、ものすごくフレイルが進みます。また、歯の喪失は窒息の危険因子です。咀嚼しなければ飲み込むだけになります。口は使わないと汚れます。機能低下、廃用萎縮を起こし、だ液誤嚥肺炎のリスクが高くなります。

口の汚れもフレイルの原因の1つです。タカシ歯科クリニックでは、健康な人でも月に1回のメンテナンスで、舌、歯肉、歯の汚れを取る人が多いのですが、そのような状態の人が高齢になり、メンテナンスを行わなくなると、歯や歯肉、顎骨、粘膜が炎症を起こし、咀嚼という摂食・嚥下5期の2期3期に問題が出るのは明白です。我々歯科が介入することで、ADLの低下を少しでも遅らせることができると思います。

したがって、年齢に関係なく、おくちをよく動かし、綺麗に清潔にすることがフレイルやADLの現状維持に必要であると考えます。

 

食べられないのは、フレイルの入り口、オーラルフレイルからフレイルや要介護を予防しましよう。

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